キムの十字架―松代大本営地下壕のかげに

キムの十字架―松代大本営地下壕のかげに

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  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784750308401
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C0036

内容説明

植民地支配に消された小さな命。長野県松代で秘密裏に進められた大本営工事。朝鮮から強制連行されてきた二人の兄弟は悲惨な強制労働の中で互いの消息を知らぬまま過ごした。解放後、弟の書き残した板切れが見つかり、兄は弟を必死に探すが…。

目次

第1部 キムの十字架
第2部 「キムの十字架」のできるまで、そしてその後

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

菱沼

2
先月、松代大本営跡へ行ってきた。今でこそある程度整備され、明かりもついているけれど、この山を砕き、私が歩いたあのトンネルを穿った人々のことを思った。そして、整備される前のトンネルに入って、そこで働いていた人に思いを馳せ、この物語を書いた和田登さんのことも思った。何事も、わかりやすく陳列され、きれいに整えられてしまってから「ああ、そうだった」と言うことは簡単なのだ。「加害者にならない。被害者にならない。ましてや傍観者にはならない」ために、知ることはまだ沢山あると思った。2015/10/06

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