出版社内容情報
朝鮮人労働者の移入は本当に1910年の「韓国併合」以降に始まったのか? 具体例と史料に即して従来の通説を検証し在日朝鮮人史の書き換えを迫る画期的労作。
まえがき[小松裕]
在日朝鮮人社会の形成と1899年勅令第352号について[金英達]
肥薩線工事と中国人・朝鮮人労働者[小松裕]
「韓国併合」以前の日本における朝鮮人労働者の移入問題[山脇啓造]
明治期,日本における最初の朝鮮人労働者[東定宣昌]
山陰線工事と朝鮮人労働者[徐根植]
山梨県梁川村の朝・日労働者衝突事件[金浩]
「韓国併合」前後の土木工事と朝鮮人労働者[川瀬俊治]
資料 新聞記事に見る「併合」前の在日朝鮮人[堀内稔]
あとがき[金英達・山脇啓造]
内容説明
本書は、1910年の「韓国併合」(日本による朝鮮の完全植民地化)以前の日本における朝鮮人労働者を共通のテーマとしてとり上げた論文集である。
目次
在日朝鮮人社会の形成と1899年勅令第352号について
肥薩線工事と中国人・朝鮮人労働者
「韓国併合」以前の日本における朝鮮人労働者の移入問題
明治期、日本における最初の朝鮮人労働者―佐賀県長者炭坑の炭坑夫
山陰線工事と朝鮮人労働者
山梨県梁川村の朝・日労働者衝突事件―1910年11月18日
「韓国併合」前後の土木工事と朝鮮人労働者―宇治川電気工事と生駒トンネル工事
資料 新聞記事に見る「併合」前の在日朝鮮人