出版社内容情報
「黒人は過去においてアメリカがアメリカたりうることに貢献し、現在でも、そうあり続けている」（前書きより）。アメリカの発展に黒人が果たしてきた役割を概説した格好の入門書であり、最新の考察が展開されている。黒人への言及がない米国史は無効である。
第1章 アフリカから新世界へ（1619年まで）
第2章 植民地時代および革命期（1618～1800年）
第3章 奴隷の家（1800～1860年）
第4章 奴隷でない黒人（1800～1860年）
第5章 自由の再生（1860～1865年）
第6章 失望の時代（1865～1900年）
第7章 上向きの世紀転換期（1900～1920年）
第8章 「常態」からニューディールへ（1920～1940年）
第9章 戦争と平和：争点とその結果（1940～1954年）
第10章 民主主義達成の課題（1954～1963年）
第11章 揺れ動く社会（1963～1970年）
第12章 広がる地平線（1970～1986年）
目次
第１章 アフリカから新世界へ―１６１９年まで
第２章 植民地時代および革命期―１６１８～１８００年
第３章 奴隷の家―１８００～１８６０年
第４章 奴隷でない黒人―１８００～１８６０年
第５章 自由の再生―１８６０～１８６５年
第６章 失望の時代―１８６５～１９００年
第７章 上向きの世紀転換期―１９００～１９２０年
第８章 「常態」からニューディールへ―１９２０～１９４０年
第９章 戦争と平和・争点とその結果―１９４０～１９５４年
第１０章 民主主義達成の課題―１９５４～１９６３年
第１１章 揺れ動く社会―１９６３～１９７０年
第１２章 広がる地平線―１９７０～１９８６年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
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17世紀のアフリカから北米への奴隷貿易から、1980年代半ばまでのアメリカにおける黒人の歴史を概観した本。著者はアフロ・アメリカンの歴史学者で、解説によると穏健派らしい。アメリカ建国以前から奴隷として存在していた黒人だが、実際には「自由黒人」と呼ばれた奴隷ではない黒人も独立戦争の頃から存在していた。とは言え、奴隷でも自由黒人でも、アメリカ社会の中では底辺におかれ、その過酷な境遇は南北戦争、第一次大戦、第二次大戦と忠誠心を発揮したものの余り変わらず。劇的な上昇を見せるのは、二十世紀、特に第二次大戦後だった。2025/08/27
