出版社内容情報
誰が“棄民”の責任をとるべきか! 1950年代半ばからはじまったドミニカ移民の苦悩の実像を,現地踏査の結果をふまえて明かし,日本政府の責任を追及する。
1 ドミニカ移民の起こりと結末
2 調査団員の見た入植地の実態
3 移民募集要項の虚像
4 虚偽が生み落としたもの―残留移民のかかえもつ諸問題
5 残留移民・集団帰国者・再移住者の証言
6 ドミニカ移民とわたしたち
7 ドミニカ移民の悲劇をうんだ土壌
8 知られざる日系移民
目次
1 ドミニカ移民の起こりと結末
2 調査団員の見た入植地の実態
3 移民募集要項の虚像
4 虚偽が生み落としたもの―残留移民のかかえもつ諸問題
5 残留移民・集団帰国者・再移住者の証言
6 ドミニカ移民とわたしたち
7 ドミニカ移民の悲劇をうんだ土壌―戦後移住行政の実態
8 知られざる日系移民―ドミニカ移民の周辺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mealla0v0
2
占領軍の撤退に伴う日本の独立後まもなく始まった国策移民としての「ドミニカ移民」。海の向こうには楽園があると言われていたのに、実際に辿り着いたのは地獄だった――というような顛末を、国家の責任を問うという形で問題化している。そんな本書の執筆陣は、社会学者、ノンフィクション作家、ルポライター、弁護士と分析と実地が織り交ざったものであり、良くも悪くもその特色が出ていると言える。読めば陰鬱な気分になること請け合いだが、この陰惨な棄民政策の在り様に、近代国家のダークサイドが色濃く刻印されているとも言えるかもしれない。2018/02/27
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