出版社内容情報
差別と人権問題についての関心が広がりをみせているわりには、根底的なところでの論及は今一歩の感がいなめない。本書は、人権問題に社会学と心理学の分野から長年とりくんできた著者が、人権問題が一人でも多くの人に理解されるために豊富な資料と著者ならではの研究業績を背景に書き下ろした差別と人権問題を考える啓発書である。平板なよくある啓発書でなく、読者に身近な話題を投げかけながら語る人権問題の入門の書であり、学習テキストに最適の書でもある。
第1部 “人権”や“人権問題”についての基本的認識のために
第2部 “偏見”と“差別”の社会心理学―個人レベルにおける意識変革の課題
第3部 人権意識の高揚をめざして―“人権尊重”の社会的雰囲気づくりを!
付論 魅力的な“人権学習”の創造―身近な教材の活用と学習のポイント