内容説明
幕末の侍たちがみた黒船のミンストレル・ショーは、アメリカン・ポップスの記念すべき上陸でもあった。薩英戦争から明治維新へとつづく明治、大正、昭和の音楽市場で展開される、日欧米のレコード・マンたちの果てしなき攻防。
目次
第1部 レコード前史(黒船が運んできたアメリカン・ポップス;サムライたちが見た「ミンストレル・ショー」;薩英戦争とサツマ・バンドの誕生)
第2部 ディスク・レコード開化期(F.W.ホーンの“魔法の小箱”;島村抱月と和製ポップスの夜明け;ヒット・メーカーたちの大正・昭和)
第3部 戦後とグローバリゼーションの時代(レコード五社体制の黄昏;主張するアーティストたち;世界企業SONYのレコード界進出;昭和のフィナーレ/ひばり絶唱)