内容説明
家・屋敷地は家族生活の場である。その土地制度や親族制度にみる社会経済史的な意義、宗教観念との結び付き等について、事例に即して論じる。
目次
第1部 日本史に見る家と屋敷地(日本の家と屋敷地;古代における家と屋敷地;中世農民の屋敷地;〓と沽券)
第2部 家と屋敷地をめぐる霊と呪術(呪術的『占有標識』と『家と屋敷地』;沖縄における屋敷地の特定性;台湾漢民族における屋敷地をめぐる霊と呪術)
第3部 家と屋敷地に関する経済史(前近代イギリスにおける家と屋敷地;北西ドイツ農村定住史の特質;ジャワ農村の屋敷地と農家経済)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ROOM 237
12
台湾ホラーに触れる度に死者に対する曖昧さ、べらぼうに多い祭祀に興味が増すばかりで一丁読んでみた。漢民族における陰間(あの世)と陽間(この世)は同様世界であり、神、祖先、鬼の3つを祭祀しなければ無事に暮らせないらしい…特に土地(✧Д✧)カッ! あと異常死に対して相当厳しくて病院で死ぬのも…これ以上は軽々しく申せぬ。台湾目当てで読んだけど沖縄も位牌継承とか土地屋敷の祭祀と禁忌が多く、島ごとに異なるのが興味深い。廃屋に位牌…旧鍛冶屋の土…禁忌…申せぬ。民俗学好きの琴線に触れまくりで掘り下げたくなるニッチな本。2023/07/08
-
- 和書
- 基礎有機化学演習