目次
序論 切支丹の受容と拒否をめぐる試論
第1部 宗教哲学の諸問題(現実否定の性格についての試論―仏教とキリスト教;道徳の善と宗教の善;キリスト教の倫理;原罪;カトリシズムの精神)
第2部 比較宗教哲学の試み(比較思想研究の基盤―文献学的と哲学的;ギリシア的思惟の特質;自然科学の性格の理解のために―ギリシア宗教・キリスト教との関連において;ヘブライズムの伝統とモーゼス・マイモニデス;ヨーロッパ中世の特異性とその思惟の特質;宗教哲学と神学―ヘブライズムとヘレニズムの交渉)
第3部 明治期における宗教葛藤(北村透谷の宗教観;内村鑑三の宗教観;内村鑑三におけるキリスト教と科学の受容;内村鑑三の仏教観;綱島梁川の宗教観)