内容説明
キリスト教が果してわが国において、どのように生き続け、また拡大できるかという課題は、すなわち、どのように土着化できるのかの方法論に帰することになる。これは何もキリスト教に限るわけでもなく、すべての宗教に言えることであり、またわが国に限らず、すべての社会に言えることであって、およそその社会に土着習合できない宗教は滅び去る以外にないことは自明の理である。
目次
第1部 基礎論―キリスト教理解のための基礎論(宗教とプロテスタント;風土と宗教;現代日本の宗教)
第2部 対決論―キリスト教は如何にして対抗文化と闘ったか(諸異質文化の中における信教の自由;日本人とロシア人;マルクス主義と宗教)
第3部 キリシタン伝来論(大航海時代;イエズス会)
第4部 キリスト者は如何にして対処すべきか(国家神道の形成;民主再生の日本;レトロブーム)