内容説明
本書における「鉄鋼生産構造」という概念は、著者がその技術史的分析を遂行するために設定した方法概念である。本書では、日本鉄鋼業の生産構造の分析を、とりわけ、銑鉄生産と鋼鉄生産とのかかわりに集中して行った。それは、この問題を解く鍵が主としてここに潜むと考えたからに外ならない。
目次
第1章 本書の課題
第2章 分析の方法(分析視角の設定;方法概念としての鉄鋼生産構造)
第3章 日本鉄鋼生産構造の分析(銑鉄生産部門の存在形態;八幡製鉄所における低珪素銑製造法の研究;鞍山製鉄所の銑鉄生産技術;鋼鉄生産部門の存在形態)