出版社内容情報
よく知られる墨俣一夜城をはじめ、備中高松城の水攻めや、小田原攻めにおける石垣山築城等々、秀吉による天下統一への道のりは、自らの土木の才能をいかんなく発揮した城郭活用術の進化プロセスでもあった。秀吉が手掛けた数かずの城郭を時系列で追いながら、それぞれの立地や築城経緯、縄張りに天守、石垣などの構造を分析。さらには合戦や政略への具体的な効果までひもときながら、その天下統一の偉業を総覧しつつ、「戦う城」から「見せる城」へと移行する、城郭史上の一大画期をも俯瞰する。また2020年、京都仙洞御所内での発掘調査によってその遺構の一部が発見された「京都新城」は、文献上ではその存在が認められながら、考古学上は長らく未発見に留まっていた“幻の城”だったが、本書はその発掘調査の最新成果にまで言及。豊臣政権永続の布石として築かれた京都新城の威容を描き出さんとする。
【目次】
第一章 疑問符がつけられた墨俣一夜城
通説とされてきた一夜城伝説/実在したか墨俣一夜城
第二章 信長に認められ、横山城の城番に
姉川の戦いと横山城/浅井攻めの拠点として/横山城の規模と構造
第三章 「一国一城の主」となった長浜城
小谷城から長浜城へ/長浜時代の秀吉/長浜の町づくり/賤ヶ岳の戦いと長浜城
第四章 毛利攻めの前進基地・姫路城
黒田官兵衛の城だった姫路城/得意の「陣城」で播磨を平定/新たに姫路城を築く秀吉/秀吉の姫路城を復元する
第五章 柴田勝家を刺激した山崎城築城
秀吉が清須会議でみせた“器量”/勝家との決戦に備えて/本格的築城だった山崎城/山崎城の規模と構造
第六章 大坂城の築城と天下統一
信長の遺志を継いだ大坂築城/戦いに備えてつくられた大坂本願寺/安土城をしのぐ城をめざして/天下統一と同時進行の築城過程/本丸御殿と天守のつくり/城下町の様相/秀吉に惣構を築かせたもの
第七章 関白の政庁・聚楽第
きっかけは関白への任官/御所をはるかに上まわる規模/生まれかわる京都――御土居と二階建町屋/秀次時代の聚楽第と破却
第八章 淀殿の出産に備えて築かれた淀城
茶々を側室にする秀吉/茶々の懐妊と淀城の築城/淀殿の淀城はどこにあったか/淀古城はどのような城だったか
第九章 小田原合戦と石垣山城
北条討伐の経緯と論理/大外郭の築造に着手する北条/長期戦を覚悟する秀吉/築城の経過/東国初の総石垣の城
第一〇章 陣城の概念を破る名護屋城
朝鮮侵略の“大本営”/朝鮮出兵の本当の理由/天下普請による築城/曲輪配置/諸将による陣屋の築造とその遺構/破却後の名護屋城
第一一章 隠居所から城へと再築された伏見城
隠居所としての伏見屋敷/秀頼の誕生、秀次との確執/木幡山に再築された伏見城/再築伏見城の規模と構造/城下町伏見の建設/秀吉没後の伏見城
第一二章 秀吉最後の城・京都新城
「幻の城」といわれて/京都御所内に遺構が/何のための築城か
あとがき
新書版あとがき
引用・参考文献
内容説明
日本初の天下統一をなしとげた豊臣秀吉。よく知られる墨俣一夜城をはじめ、備中高松城の水攻めや、小田原攻めにおける石垣山築城等々、秀吉による天下統一への道のりは、自らの土木の才能をいかんなく発揮した城郭活用術の進化プロセスでもあった。秀吉が手掛けた数かずの城郭を時系列で追いながら、それぞれの築城経緯や政治的背景、縄張りに天守、石垣などの構造に関する分析、さらには合戦や政略への具体的な効果までひもときつつ、「戦う城」から「見せる城」へと移行する、城郭史上の一大画期を俯瞰する。
目次
第一章 疑問符がつけられた墨俣一夜城
第二章 信長に認められ、横山城の城番に
第三章 「一国一城の主」となった長浜城
第四章 毛利攻めの前進基地・姫路城
第五章 柴田勝家を刺激した山崎城築城
第六章 大坂城の築城と天下統一
第七章 関白の政庁・聚楽第
第八章 淀殿の出産に備えて築かれた淀城
第九章 小田原合戦と石垣山城
第一〇章 陣城の概念を破る名護屋城
第一一章 隠居所から城へと再築された伏見城
第一二章 秀吉最後の城・京都新城
著者等紹介
小和田哲男[オワダテツオ]
1944年、静岡県生まれ。1972年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。文学博士。静岡大学教育学部教授を経て、同大学名誉教授。公益財団法人日本城郭協会理事長。専攻は日本中世史。NHK大河ドラマの時代考証を数多く手掛けるほか、テレビ出演や講演も精力的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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