大国と渡り合う―一帯一路における小さな国の主体性

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大国と渡り合う―一帯一路における小さな国の主体性

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  • サイズ A5判/ページ数 384p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784657260031
  • NDC分類 319.22
  • Cコード C3031

出版社内容情報

世界秩序が揺れ動くなか、インド太平洋地域の地政学的重要性が高まりをみせている。同地域は中国の「一帯一路」構想の主要な対象地域だ。インド太平洋地域の比較的小さな国々と中国との二国間関係は、どのような要因をもとに発展してきたのか。本書の共同研究グループが考案した分析枠組み「五要因モデル」を用いてバングラデシュ、ラオス、フィリピン、セルビア、スリランカ、ザンビア、の6カ国の事例を分析する。小さな国々がどのようなカードを切り札にし、いかに大国との関係を構築し、自国の利益を引き出してきたのか、それぞれの中国との二国間関係の実像を描く。小国は必ずしも受動的な存在ではない。巨人を動かしうる生存戦略が示される。


【目次】

序章 中国と向き合うインド太平洋の小さな国々:五要因モデルとその射程 高原明生

第Ⅰ部 小国の視点から
第1章 アキノからマルコスへ:政治的生存とフィリピンの対中政策 アルヴィン・カンバ
第2章 ラオスと中国のインフラ協力:その正統性と主体性の限界 クイック・チェンチュウィー ジクリ・ロスリ
第3章 バングラデシュ・中国関係の力学:地政学上の主体性と中国の野心 ライルファー・ヤスミン
第4章 スリランカの主体性の解明:インフラ開発の推進と対中交流 チュラニー・アッタナーヤケ
第5章 ザンビア・中国関係:資源を活用した戦略とその変容
ゴッドフリー・ハンプワィウェ パドレイグ・カーモディ フィービー・モガディ・ラマロコ
第6章 セルビアの対中協力とその力学:一帯一路と「16プラス1」 ドラガナ・ミトロヴィッチ

第Ⅱ部 日本の視点から
第7章 小国は大国をどう語るのか:メディアから読み解くバングラデシュの戦略 今井夏子
第8章 開発最前線のまなざし:ザンビアの対中認識 麻田 玲
第9章 中国の対外援助額の推計と分析(2001~2022年) 北野尚宏・宮林由美子
第10章 日本の政府開発援助の新たな力学:大国間競争の時代を迎えて 志賀裕朗

終章 いかに選択肢を広げるか:小さな国の対中戦略 麻田 玲

内容説明

国際秩序が乱れるなか巨大化する中国にどのように対処すればよいのか。対中関係を大きく進展させているバングラデシュ、ラオス、フィリピン、セルビア、スリランカ、ザンビアでの要因を特定し、そのメカニズムを明らかにする。

目次

中国と向き合うインド太平洋の小さな国々―五要因モデルとその射程
第1部 小国の視点から(アキノからマルコスへ―政治的生存とフィリピンの対中政策;ラオスと中国のインフラ協力―その正統性と主体性の限界;バングラデシュ・中国関係の力学―地政学上の主体性と中国の野心;スリランカの主体性の解明―インフラ開発の推進と対中交流;ザンビア・中国関係―資源を活用した戦略とその変容;セルビアの対中協力とその力学―一帯一路と「16プラス1」)
第2部 日本の視点から(小国は大国をどう語るのか―メディアから読み解くバングラデシュの戦略;開発最前線のまなざし―ザンビアの対中認識;中国の対外援助額の推計と分析(2001~2022年)
日本の政府開発援助の新たな力学―大国間競争の時代を迎えて)
いかに選択肢を広げるか―小さな国の対中戦略

著者等紹介

今井夏子[イマイナツコ]
戸田記念国際平和研究所主任研究員。JICA緒方貞子平和開発研究所の客員研究員を務めるほか、創価大学平和問題研究所客員研究員、成城大学、共立女子大学、創価大学で非常勤講師を務める。ウガンダ国立マケレレ大学で国際関係学修士号を取得し、大阪大学で国際公共政策学博士号を取得。これまで、インドネシアのアチェ州にてNGOによる緊急人道支援活動の現地事業統括、UNDPシエラレオネ事務所プログラム・マネージャー、UNDPアフガニスタン事務所部門長として、紛争後の平和構築事業に実務家として従事した。日本国内では、国連大学サスティナビリティ高等研究所のプログラム・アソシエイト、JICA緒方研究所リサーチ・オフィサーとして勤務。研究分野は、草の根レベルにおける平和構築、アフリカの政治と若者問題、小国の外交、人間の安全保障

麻田玲[アサダレイ]
山口大学経済学部准教授。JICA緒方貞子平和開発研究所客員研究員および東京大学未来ビジョン研究センターグローバルサウスにおける資源ガバナンスユニットメンバー。主にスリランカの政治経済および農村開発、南アジアの地政学、開発政策や発展概念の多様性を研究分野にする。公共政策大学院博士課程修了(東京大学)。これまでに、笹川平和財団シニア研究員や信州大学研究員、国連コンサルタントなどを歴任

北野尚宏[キタノナオヒロ]
早稲田大学理工学術院教授。海外経済協力基金北京駐在員、京都大学大学院経済学研究科助教授、国際協力銀行開発第2部部長、JICA東・中央アジア部部長、JICA研究所(現JICA緒方貞子平和開発研究所)所長などを経て2018年より現職。JICA緒方貞子平和開発研究所シニア・リサーチ・アドバイザー、国土交通省海外インフラプロジェクト技術者評価委員会委員。研究分野は都市計画、交通計画、開発協力。コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D.)、早稲田大学理工学部土木工学科卒業。2012年モンゴル国ナイラムダルメダル(友好勲章)受章

志賀裕朗[シガヒロアキ]
横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授。JICA緒方貞子平和開発研究所の客員研究員を務めるほか、青山学院大学、法政大学、国際大学で非常勤講師を務めている。東京大学法学部卒業後、コロンビア大学国際関係・公共政策大学院とハリマン研究所で国際関係学と旧ソ連地域研究の修士号を取得した。海外経済協力基金や大蔵省国際金融局(現財務省国際局)、国際協力銀行およびJICAで開発金融や開発協力政策に携わった実務経験を踏まえて学術研究に取り組む。World Development誌やIDS Bulletin誌などの国際ジャーナルに論文を発表し、近年では開発協力政策と安全保障政策の関係について米戦略国際問題研究所(CSIS)、シドニー大学アメリカ研究所、オーストラリア国立大学クロフォード公共政策大学院で成果を発表している

高原明生[タカハラアキオ]
開発問題研究所博士課程修了(サセックス大学DPhil、1988年)。桜美林大学、立教大学、東京大学を経て、東京女子大学特別客員教授、東京大学名誉教授、JICA緒方貞子平和開発研究所シニア・リサーチ・アドバイザー、笹川平和財団理事、日本国際問題研究所上席客員研究員などを務める。アジア政経学会理事長、東京大学公共政策大学院院長、JICA緒方貞子平和開発研究所所長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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