早稲田新書<br> 虚構から史実へ―中国史書による国家の正統化について

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早稲田新書
虚構から史実へ―中国史書による国家の正統化について

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  • サイズ B40判/ページ数 312p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784657250049
  • NDC分類 222.01
  • Cコード C0222

出版社内容情報

古来、中国の歴史は「物語」により表現されてきた。その伝統は、周代の金文に始まり、以降「物語」は、諸子百家による啓蒙活動に用いられ、前漢になり儒教が国教の地位を得ると、その経典の解釈書に採り入れられていく。続く後漢において「古典中国」(後世の中国が規範とした中国の原型)が成立すると、訓詁学の隆盛を背景に『春秋左氏伝』が「物語」と歴史との接点を回復し、「史伝」へと発展。やがて『史記』を起源とする紀伝体にくわえ、『漢書』のように国ごとに歴史を描く断代史の体裁が定められ、国家が自らの正統性を担保するための「正史」という形で結実する――本書では、「物語から史書へ」と至る以上の経緯を、『尚書』『尚書大伝』『詩経』『韓詩外伝』『論語』『墨子』『孟子』『荀子』『荘子』『韓非子』『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』『春秋左氏伝』『国語』『史記』『漢書』『三国志』といった数多くの古典から引用しつつ、古代中国において思想と国家が「物語」によって正統化されていく実相とともに、ひもといていく。

内容説明

物語と国家、その“蜜月”をひもとく。古来、物語により「歴史」を表現してきた中国。その伝統の中で、国家の「思想」は、いかにして「史実」となったのか?

目次

第一章 聖王たちの表現
第二章 覇者たちの時代
第三章 孔子伝説の展開
第四章 物語による経書解釈
第五章 『春秋』を書き継ぐ
第六章 儒教と史学

著者等紹介

渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
早稲田大学常任理事・文学学術院教授。東京都出身。文学博士。専攻は「古典中国」学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

12
儒家経典や諸子の書が説話によって自らの思想を説くという方式が『春秋』を継ぐことを目指した『史記』や、更に『史記』の後伝として著述が開始された『漢書』に受け継がれ、後の時代の正史なども史伝、あるいはその選択によって正統観を提示することになったという趣旨。岡本隆司『二十四史』の前段にあればよかったという内容。2025/05/05

Go Extreme

1
国家の正統化 虚構から史実へ 歴史書と物語の境界 聖王たちの表現 周公旦の故事利用 賢い女性は国を傾ける 笑わぬ女 孔子伝説の展開 孔子物語の多様性 荘子の孔子批判 儒家思想の改変 礼の重要性 宗族の神話 『漢書』の正統性確立 儒教の国教化 思想的政治的目的 物語と史実の融合 後世の歴史観への影響 国家基盤としての儒教 特定の行為の正当化 権威を高める改変 史書の奥深いメカニズム 教化のための書 普遍的道徳との矛盾 新たな視点の提供2025/05/21

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