出版社内容情報
大好評「後漢書」シリーズ第7巻は、臣下の伝記を収めた「列伝」の3巻目。後漢「儒教国家」を支えた文官たちの生涯を辿る。たとえば班固。国史改作の汚名を着せられながらもその冤罪を晴らし、やがて『漢書』編纂をなしたという。さらには鄭玄。儒学の師として馬融のもとに弟子入りするも、馬融に3年間会えないまま勉学に勤しむことを余儀なくされたという。艱難辛苦に屈することなく、巨大な事跡を残した傑物たちの物語。
【収録人物】
郭?、杜詩、孔奮、張堪、廉范、王堂、蘇章、羊続、賈琮、陸康、樊宏、陰識、朱浮、馮魴、虞延、鄭弘、周章、梁統、張純、曹襃、鄭興、范升、陳元、賈逵、張覇、桓栄、丁鴻、張宗、法雄、滕撫、馮?、度尚、楊?、劉平、趙孝、淳于恭、江革、劉般、周磐、趙咨、班彪ほか。
内容説明
冤罪を晴らし『漢書』編纂をなした班固、師匠に3年間会えないまま勉学に励んだ鄭玄。後漢「儒教国家」を支えた文官たちの生涯。
目次
郭杜孔張廉王蘇羊賈陸列伝第二十一
樊陰列伝第二十二
朱馮虞鄭周列伝第二十三
梁統列伝第二十四
張曹鄭列伝第二十五
鄭范陳賈張列伝第二十六
桓栄丁鴻列伝第二十七
張法縢馮度楊列伝第二十八
劉趙淳于江劉周趙列伝第二十九
班彪列伝第三十上
班彪列伝第三十下 子固
著者等紹介
范曄[ハンヨウ]
398~445年。劉宋の政治家・歴史家・文学者。後漢滅亡の約200年後に、諸家の資料を参考にし、『後漢書』を著す
李賢[リケン]
655~684年。唐の政治家・歴史家。高宗と則天武后の第2子(章懐太子)。幼いころより学才にめぐまれ、『後漢書』の注を完成させる
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年、東京都生まれ。文学博士。早稲田大学文学学術院教授。専攻は「古典中国」学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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