出版社内容情報
大好評「後漢書」シリーズ第6巻は、臣下の伝記を収めた「列伝」の2巻目。初代皇帝の光武帝から、2代・明帝、3代・章帝、4代・和帝までに仕えた、後漢初期の能臣たちの伝記を収める。
たとえば馬援。62歳のとき、武陵五溪蛮討伐の出陣を願い出て光武帝に制止されるも、それを振り切り馬に飛び乗る。その姿を見た光武帝が笑って曰く、「矍鑠(かくしゃく)としているな、この翁は」。元気な老人を形容する「矍鑠」の典拠になったという。さらには竇憲。和帝即位の翌年、南匈奴を率いて北匈奴を破ると、北匈奴が西進。その後裔が、やがてヨーロッパを脅かすフン族になったとされる。
中国大陸を縦横無尽に、壮大なスケールで活躍する英傑たちの物語。
【収録人物】
任光、李忠、万脩、??、劉植、耿純、朱祐、景丹、王梁、杜茂、馬成、劉隆、傅俊、堅鐔、馬武、竇融、馬援、卓茂、魯恭、魏覇、劉寛、伏湛、侯覇、宋弘、蔡茂、馮勤、趙憙、牟融、韋彪、宣秉、張湛、王丹、王良、杜林、郭丹、呉良、承宮、鄭均、趙典、桓譚、馮衍、申屠剛、鮑永、?惲、蘇竟、楊厚、郎顗、襄楷ほか。
内容説明
伏波将軍・馬援、光武帝の制止を入れず参陣!「男子たるもの野辺に死すことを求めるべし!」後漢初期の英傑たちの事績。
目次
任季万〓劉耿列伝第十一
朱景王杜馬劉傳堅馬列伝第十二
竇融列伝第十三
馬援列伝第十四
卓魯魏劉列伝第十五
伏侯宋蔡馮趙牟韋列伝第十六
宣張二王杜郭呉承鄭趙列伝第十七
桓譚馮衍列伝第十八上
馮衍伝第十八下
申屠剛鮑永〓〓列伝第十九
蘇竟楊厚列伝第二十上
郎〓襄楷列伝第二十下
著者等紹介
范曄[ハンヨウ]
398~445年。劉宋の政治家・歴史家・文学者。後漢滅亡の約200年後に、諸家の資料を参考にし、『後漢書』を著す
李賢[リケン]
655~684年。唐の政治家・歴史家。高宗と則天武后の第2子(章懐太子)。幼いころより学才にめぐまれ、『後漢書』の注を完成させる
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年、東京都生まれ。文学博士。早稲田大学文学学術院教授。専攻は「古典中国」学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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