出版社内容情報
福島淑彦[フクシマヨシヒコ]
著・文・その他
内容説明
安心できる社会づくりをダイバーシティ先進国に学ぶ。社会の透明性が高い、真の民主主義国家、スウェーデンには数多くのユニークな仕組みがある。暮らす人が尊重される土壌に根付いているものとは。
目次
序章 「慈善の精神」と「社会の透明性」
第1章 情報公開と国民性
第2章 税金の流れが見える社会
第3章 国民が参画する政治
第4章 ジェンダー差別のない社会
第5章 ダイバーシティ先進国
第6章 人生設計と安心感
終章 フェアな社会
著者等紹介
福島淑彦[フクシマヨシヒコ]
早稲田大学政治経済学術院教授。1963年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科前期博士課程修了(経済学修士)後、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社に入社し、東京・ニューヨークで勤務。2003年スウェーデン王立ストックホルム大学経済学研究科博士課程修了(Ph.D.)。名古屋商科大学教授を経て2007年より現職。専門は労働経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
71
これ読むとスウェーデンて何てすばらしい国何だろうと思う。 税は高くともちゃんと自分に帰って来るし、社会の設計がしっかりしてるから安心感がある。 面白かったのは第6章。一発入試じゃなくやり直しのきく大学制度とリスク管理。有事に備えてる。 ちなみに、核シェルター、スイスとイスラエルが100%に対して日本はなんと0・02%2023/01/05
ザビ
12
スウェーデンと日本の違い、特に驚いたのが個人情報の公開。職歴・年収や所得、医療履歴等まで公開され、マイナンバーから誰でも調べられる。これは国家が国民を管理するためじゃなく、公的サービス(助成金給付や各種支援)を対象者に速やかに適用していくための仕組み。これら社会制度をつくる政治の差も顕著(絶望的?)。日本の場合、代議士は戦国時代の大名みたいに特定層だけに許される「身分」になってしまってるけど、スウェーデンでは政策を進める「タスク実践者」。だから代議士の6割以上が50歳未満で男女比もほぼ半々。→2023/12/16
walkalong621
2
スウェーデンは税負担が重いから政治の透明性も社会の透明性も高くフェアな社会が実現しているのである。スウェーデンについては、個人的には「福祉の国」というよりも「論理的な国」という好印象を持っている。留学経験のある著者が、「フェア」という観点からスウェーデン社会を論じた本書にも、やはり心惹かれる記述が多々あり、ますます好きになった。 ①情報公開が徹底しており、国家の安全に関わる文書など一部を除きほぼ公開。個人情報も、いわゆるセンシティブ情報以外は非公開にならないため、政治の透明性が高い。2024/03/29
ハザマー
0
税金が高いだけあって、教育に要する費用は無料なので子育てに負担が少ないようですね。 離婚が多いのは、そのような環境ゆえにか。2022/11/19
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