出版社内容情報
「知的な身体活動の具現化」として18年間にわたり実践されてきた早大・保﨑研の米国研修。研修のメインイベントは、「現地大学の学生たちを前に、日本文化に関するプレゼンテーションと、その後の質疑応答をすべて英語で行う」ことである。大半の学生たちにとって、すべてが未知の海外。かれらがときには協力しあい、ときには反発しあいながら試練を乗り越えていく姿を、教員・学生双方の報告から検証する。
(本書「はしがき」より)
「人の移動が極度に制限を受けている今こそ、海外研修について焦らず急がずに「準備」という形で、この時期にできること、すべきことを着実に確実に計画し、実行することが、とても重要です。身体の移動がかなわない時は、柔軟な思考や斬新なアイデアを創発させる時期なのです。
では、どのような準備をすればいいのか。海外渡航が再開されたときのためにそのヒントを、本書からつかんでいただければと思います。」
内容説明
「知識」を「経験」に変える!「知的な身体活動の具現化」として実践されてきた早大・保〓研の海外研修。さまざまな経験を通じ、深く主体的な学びの姿勢を獲得していく学生たちのすがたを教員・学生双方の報告から検証する。
目次
私たちが実施している研修の構造と内容
第1部 活動の意義を問い直す(研修前後の振り返りからわかること;プレゼンテーションを通した学びの往還;経験から学びを考える;リハーサル、パフォーマンス、ゲーム―アメリカ研修の体験がもたらす可能性;Teaching strategies for study abroad programs;研修1期の参加から現職へのつながり;アメリカ研修後も継続する協働での学び;私たちの研修を支えてくださった方1―ボストンでのホストの思い出;私たちの研修を支えてくださった方2―ケース大学と早稲田大学との交流)
第2部 今、活動を振り返って再評価する(研修を振り返って―卒業生39人の報告)
終わらない「おわりに」―経験は美化も醜化もされて然り
著者等紹介
保〓則雄[ホザキノリオ]
早稲田大学人間科学学術院教授。1977年、金沢大学法学部卒業。1977~1980年、京都の高校英語教員を務める。1980~1987年、米国オハイオ州立大に留学、M.A.,Ph.D.in Educational Communications&Technology。1981~1982年、米国オハイオ州コロンバス市日本語補習校小中学部教員。1981~1987年、オハイオ州立大講師。1988~2000年、神奈川大学外国語学部。2000年より現職
藤城晴佳[フジシロハルカ]
早稲田大学人間科学学術院助手。高校生時にカナダへ単身留学し、ブリティッシュコロンビア州Woodlands Secondary School卒業。帰国後、早稲田大学人間科学部卒業。同大学院人間科学研究科博士課程教育コミュニケーション情報科学研究領域に在学中。幼少期より身体表現活動団体に所属。その経験をもとに学内外で身体表現活動ワークショップを多数行い、現在はコミュニケーション活動としてのプレゼンテーション(英語/日本語)を指導している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。