内容説明
中華民国は「文物」をどのように保護し、国家機構に取り込んでいったのか。清王朝末期の文物の破壊、略奪、大量の海外流出、故宮博物院が果たした役割、第二次世界大戦中の文物の疎開、国民への公開、日本とのかかわり…。
目次
序章 本書の課題と視角
第1章 近代文物事業の黎明―清末民初の文物保護事業
第2章 中央集権的近代文物事業の成立―南京国民政府期の文物保護事業
第3章 民国政治空間のなかの「清王朝文物」―「清王朝文物」・故宮博物院をめぐる諸問題
第4章 文物南遷―抗日戦争期の文物保護事業
第5章 可視化された文物―展覧会と近代文物事業
第6章 文物の「戦後処理」―戦後の文物返還・帰還をめぐる近代文物事業
補論 辛亥革命から北京政変前後における「清室宝物」をめぐる議論―『順天時報』の社論・論説分析を中心に
終章 未完のプロジェクトとしての近代文物事業
著者等紹介
張碧惠[チョウヘキケイ]
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科・博士(学術)。立教大学観光学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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