内容説明
壊滅した街の瓦礫の中で人びとは、前日までと同じように分けあい、助けあった。非常時にも日常の倫理を喪わない、日本人の心性の源泉を近世の儒学思想に求め、明日への生き方を確かめる。
目次
はじめに なぜ「日常」が問題なのか
第1章 日本集団主義論―「世間」「空気」「間人」「甘え」「恥の文化」
第2章 江戸時代の歴史意識―連続する現状と個人の生
第3章 江戸時代の社会意識―家職の世界と全体への献身
第4章 伊藤仁斎の達成―日本的日常の思想としての「仁」
第5章 仁斎思想の性格―戴震、荻生徂徠との比較から
おわりに 「ならぬもの」のありか―日常の中の不変なるもの
著者等紹介
土田健次郎[ツチダケンジロウ]
早稲田大学文学学術院教授。1953年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻単位取得退学。専攻は東洋哲学・儒教(中国宋代の思想、日本江戸期の思想)。博士(文学、早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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