内容説明
「様々な啓蒙」における「政治の複数のヴィジョン」を解明。二十世紀の全体主義を経験したがゆえ近代啓蒙批判に立脚した現代の政治思想のヴィジョンを問い直すため、いま改めて「啓蒙」に立ち返る。
目次
序 政治のヴィジョン―様々な「啓蒙」と近代批判の間に
１ 様々な啓蒙と初期近代の政治的ヴィジョン（群衆の狂気と国家の健康―ホッブズ『リヴァイアサン』における“啓蒙”のプロジェクト；十七世紀ネーデルラント共和国と啓蒙―ネーデルラント・カルテジアンとスピノザ；近代政治学の方法と統治の問題―ヴィーコの学問の方法をめぐって；ルソーの政治思想における統治の問題）
２ 啓蒙批判と近代の政治的ヴィジョン（啓蒙主義と初期ロマン主義―行為理論と社会・政治理論を中心に；民主制度の設計のディレンマ―十九世紀フランス自由主義の主権論の諸相；啓蒙の分岐―ロールズとニーチェ）
著者等紹介
佐藤正志［サトウセイシ］
早稲田大学政治経済学術院教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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