21世紀新版 マクドナルド化した社会―果てしなき合理化のゆくえ

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  • サイズ A5判/ページ数 468,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784657089052
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1036

内容説明

全世界でベストセラーとなった旧版刊行から十数年、現代社会の効率化・画一化はさらに果てしなく進んだ。マクドナルドに象徴される「画一的社会」に対抗するために、人間がなしうることは何か。「21世紀に生きる人たち」のために書かれた改訂新版の全訳。

目次

1章 マクドナルド化の手ほどき
2章 マクドナルド化とその先駆者たち―鉄の檻からファストフード工場へ
3章 効率性―ドライブスルーとフィンガーフード
4章 計算可能性―ビッグマックと小さなフレンチフライ
5章 予測可能性―丘の小さな家に雨は降らない
6章 制御―人間と産業ロボット
7章 合理性の非合理性―「楽しげに行列している」者たちの交通渋滞
8章 グローバル化とマクドナルド化
9章 世界の変化とマクドナルド化―果して限界はあるのか
10章 マクドナルド化と付き合う―役に立つ案内

著者等紹介

リッツア,ジョージ[リッツア,ジョージ][Ritzer,George]
1940年ニューヨーク生まれ。ニューヨーク市立大学で心理学を学び、ミシガン大学で修士号を取得した後、フォード自動車会社で労務管理を担当。その後、コーネル大学で博士号を取得しメリーランド大学の社会学教授に就任し、現在にいたる。1993年、マックス・ウェーバーの近代合理化理論の現代バージョンといえる『マクドナルド化する社会』により一躍、世界で最も著名な社会学者となる

正岡寛司[マサオカカンジ]
1935年広島生まれ。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻修了。早稲田大学文学部教授を経て、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

5
売らんかななタイトルだけど、ウェーバーが論じた合理性の鉄の檻の、現代における象徴的展開としてマクドナルド化という言葉を選んでいて、内容は現代社会論の基礎文献たりうる包括的な内容。効率的で均質的なファストフードレストランのようなシステムが学問や医療、生活にまで移植され、変容していくという話。具体例が極めて豊富で、どれも普段この社会を生きていたらほぼ確実に実感することで、上手く言葉に出来なかった部分が言語化されているのに感心する。最近マクドナルドはメニューを撤去したけど、あれも本書を読めば納得できる2012/10/20

yuttyyyy

2
先生に薦められて拝読。 社会学を本当に面白いと思わせてくれた本の一つ。2020/08/01

MADAKI

1
【現実はそううまくいかない】代表されるファストフードチェーンの世界的展開が、社会に与える影響を考察した本。マクドナルド化した社会の特徴は以下の4つだ。1.効率性…多くの欲求を満足させるための効率的な方法を与える。2.計算可能性…効率の決定の容易化。3.予測可能性…予測可能な状況を作り出し、安心感を顧客に与える。4.制御…人間の作業を人間に頼らない技術体系に拠って替える。確かにそうだな、と思うのだが、オンリーワンにこだわる、ファストフード離れのようなトレンドがあることもまた事実だと感じた。2011/07/24

ひま

0
読むのが大変な厚さだけど具体例が多く、分かりやすい。合理化の非合理性について。2009/07/16

ランムー

0
図書館より。社会学的な内容が基本骨子である。 個人的に好きな一文はファーストフードなど合理化構造が社会に与えたことは、合理化を消費の状況と消費過程に拡張したことである。2021/10/16

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