内容説明
演劇は異文化をどう翻訳するか。アボリジニ演劇の日本での上演を通して、戦略としての翻訳劇の新たな可能性を追求する。
目次
第1章 翻訳劇の誕生と変容(翻訳と近代化;ジャンルとしての翻訳劇 ほか)
第2章 オーストラリア戯曲の日本上演(オーストラリア演劇―歴史的コンテクスト;日本におけるオーストラリア戯曲上演の実際)
第3章 「先住民/マイノリティ」の表象と演劇(アボリジニ演劇の歴史的コンテクスト;日本におけるアボリジニの表象 ほか)
第4章 アボリジニ演劇と翻訳劇の出会い(『ストールン』と『嘆きの七段階』の上演;日本で『ストールン』『嘆きの七段階』を上演する問題点と可能性)
結論 翻訳劇とインターカルチュラリズム
著者等紹介
佐和田敬司[サワダケイジ]
1968年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇専攻博士課程満期修了。豪マッコーリー大学大学院批評文化研究専攻博士課程修了、博士号(PhD)取得。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館助手、日本学術振興会海外特別研究員、豪シドニー大学講師を経て、早稲田大学法学学術院助教授、21世紀COE早稲田大学演劇研究センター事業推進担当者、早稲田大学オーストラリア研究所研究員。第10回湯浅芳子賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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