内容説明
東西ドイツは統一に至るまでどのような歴史認識のもとに「国家」を築いてきたのか。文献・資料を駆使して政治と歴史の葛藤を描く。
目次
第1章 ドイツ史の終焉―統一は普通の国民・国家を完成せしめたか(冷戦の終焉;「国民」形成とデモクラシーの乖離 ほか)
第2章 「歴史家論争」の歴史的意味―西ドイツ史家による過去との対決と克服(戦後期とは何か;「歴史家論争」の系譜 ほか)
第3章 ドイツ・第二の独裁1―DDR(東ドイツ)史をめぐるディスクルス(国家と歴史学、二重の崩壊;DDR史学の危機 ほか)
第4章 ドイツ・第二の独裁2―DDR(東ドイツ)政治体制をめぐるディスクルス(ポスト冷戦と全体主義論の復活;DDR史における全体主義概念 ほか)
第5章 モデル社会主義の崩壊―DDR(東ドイツ)の内部解体を世論の変化から読む(国家機密としての世論調査;モデル社会主義DDR ほか)