内容説明
皇帝、宦官、彫青、男色、習俗、宗教結社など中国史を彩った人や事件を独自の視点で解き明かす。
目次
南宋真贋列伝―3人の天一坊と2人のアナスタシア皇女
徽宗・欽宗の遺詠
南渡世相雑記
殺生禁断
宋代風俗禁令のいろいろ
太監劉瑾
にせ倭寇
翠翹―漢人の「倭寇」とその「夫人」の物語
暗愚外紀
魏忠賢生祠遺聞〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
21
読友さんのコメントで知った本。wikによれば、著者は「中国の怪異研究の第一人者」、頭の中を開くと、中国の古い本が何でも詰まっている人らしい。この本は、著者の講演集だけど、話題が広い。そして面白い。倭寇の実態、入れ墨、無能な皇帝、宦官の権力欲などなど、なんでもあり。私としては、中国の残虐刑が気になっていた。理由は、村上春樹の小説に出てくる皮膚を薄くはぎ落す拷問が本当にあったのかということ。少なくとも、この本には出てこない。どうなのだと思ってAIに聞いてみた。フェイクという答えだった。そりゃそうだろうと笑う。2025/07/19
宣和堂
1
澤田瑞穂の中国史こぼれ話集。殆どの話に出典が書かれていて正確な上に他で読んだことがないような話が多い。2011/08/01