内容説明
心理学はジェンダーをどのように捉えてきたのか?男女の能力・セクシュアリティ等について考える。
目次
1 ジェンダー心理学の小史
2 能力の性差
3 パーソナリティの性差
4 社会的行動の性差
5 セクシュアリティ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
marcy
2
「男性医師の方が生産的なのだから、女性の医学部入学を拒否するのは『社会的に論理的である』と主張した人物がいた。時は1961年、Medical Economicsを著したインゲグノールの言説である。日本の遅れは約半世紀か。心理学が女性を対象にしない、女性の研究者が認められないといった過去の状況を解説する第一章「ジェンダー心理学の小史」だけでも、発見が多く読み応え満載である。2000年刊行ではあるが、論点は古さのかけらもない。能力、パーソナリティ、社会的行動とセクシュアリティの性差を論じる各章も秀逸。2021/12/30