内容説明
死の恐怖と魂の救済!18世紀、英国ロマン派前期の詩人ロバート・ブレアの代表作を本邦初訳で紹介。ウィリアム・ブレイクの銅版画が死と再生の物語を視覚化する。
感想・レビュー
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yn1951jp
42
18世紀半ばイングランドに登場した浪漫派の先駆者「墓畔派詩人」(ゴシックの先駆けともいわれる)の一人ブレア(スコットランド生れ)の詩 the Grave にブレイクが挿画を画いたもの。死の暗黒と恐怖がおぞましく描かれ、死にともなう悲しみや現世の卑俗性、人間性への哀歌がうたわれる。やがて最後の審判で、正しき者たちは、歓喜につつまれて天へ飛翔する。死を経て魂と肉体が再会し、永遠の生がはじまる。プロテスタントの牧師であったブレアのキリスト教に基づく憂鬱と夢想、死への瞑想は、ブレイクの想像力を得て、視覚化される。2016/04/17
warimachi
3
素晴らしい。2014/04/17