内容説明
従来、重度痴呆のあるお年寄りは、「手がかるから」「どうせゲームのおもしろさを理解できないから」といった理由で、レクリエーション活動の場からは外されることが多かったのではないでしょうか。しかし、重度痴呆のあるお年寄りにとって、レクリエーションは、むしろ健常者や軽度痴呆の人たちにもまして大切なことなのです。楽しく幸せな時間を持つこと、1人の人間としての尊厳を保つこと、他のお年寄りや介護スタッフとの交流の機会を増やすことなど、その意義と役割ははかり知れません。お年寄り1人1人への思いやりと、枠にとらわれない自由な発想に根ざした、新しいレクリエーション援助の方法を提案します。
目次
1 基本的な考え方(レク援助とは「幸せを感じること」を助けること;重度痴呆の人とは;本当に必要な援助;本当に必要なレク援助;その人を幸せにするのがレク援助)
2 具体的な援助技術(レク援助の方法;レク援助の種類と方法)
3 個に応じた援助実践例
4 寝たきりの人へのレク援助
著者等紹介
田中和代[タナカカズヨ]
静岡県静岡市生まれ。東京女子体育大学卒業、福井大学大学院修了。現在、福井医療技術専門学校(リハビリ科、看護科)、福井看護学校、福井准看護学校、武生看護学校、福井歯科専門学校等の講師を勤める。日本社会福祉学会正会員。(財)日本レクリエーション協会レク公認資格(レクリエーションコーディネーター、福祉レクリエーションワーカー)を持ち、保健所、高齢者福祉施設、病院、精神病院、障害児(者)施設等で介護やレクリエーション援助活動を続けている
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