内容説明
子どもたちに「何を描いてもいいのよ」「自由に描いてごらん」といった言葉がけや励ましをしても、絵は描けるようになりません。点を描く力、直線や曲線を描く力、形・色・質感・量感をとらえる力(見る力)など、基礎的な能力や技能を身につけてこそ、子どもたちは描きたいイメージや体験したことを絵にすることができるようになります。本書では年齢に応じた画題や画材の選び方を具体的に解説しながら、ねらいや導入の仕方、進め方など、表現活動の基礎的な能力や技能を身につけさせる指導法を実践例とともに紹介します。
目次
第1章 なぜ子どもに絵を描かせるのか(美術教育の一般的なねらい;美術教育の歴史 ほか)
第2章 表現活動の基礎能力(絵を描くための基礎能力)(基礎能力の二側面(子どもの基礎能力と教師の基礎能力)
絵を描くためのいろいろな力 ほか)
第3章 3歳未満児の表現活動(3歳未満児の表現活動のねらい;表現活動以前に必要なこと ほか)
第4章 観察活動の指導(観察活動のねらい;何を教えたらよいか ほか)
第5章 想像活動の指導(想像活動のねらい;どんな力がつくのか(実践例))
著者等紹介
松岡義和[マツオカヨシカズ]
日本大学芸術学部美術学科1960年卒。以来33年間中学校の美術教師をしながら、芸術教育の会会長、芸術教育研究所客員研究員として乳幼児の芸術教育の研究・実践をする。1994年、市立名寄短期大学教授、2002年、市立名寄短期大学学長、2006年、市立名寄短期大学名誉教授。芸術教育研究所の夏の芸術教育学校で開校以来講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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