内容説明
本書は、子どもたちの絵こそ、子どもたち自身の「無意識からのメッセージ」であり、彼らの絵は、彼らの心のうちが造形的に喩えられたものに外ならないことを明らかにしたものです。子どもの絵に現われた「喩え」を誰でも読み取れるように、色や形のもつ一般的な象徴的意味についても詳しく述べられていますので、幼児画・児童画を理解する上で、よき手引き書となるでしょう。
目次
第１章 子どもの絵は訴える
第２章 子どもの絵は心の「喩え」―無意識からのメッセージ
第３章 色と形の意味
第４章 子どもの絵は成長のステップ―芸術と社会と人と
第５章 構想画のすすめ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kota Abe
4
見た目は似ていないが、それをみた時に似たような気持ちになる代理をつかっての表現。似たようなものは似たようなものに無限に隠喩に変換され続ける。太陽は父親の象徴、似たもの、比喩。原始の人類の印象。太陽と父親に共通性を感じた原始の人類の体験、印象が、無意識の領域で現代の人間に受け繋がれている。子供は大人よりも純粋ゆえにストレートに感情を一枚の絵にする。描かれたモノたちを、それぞれ暗喩の大元に寄せていくと、その子の思いが見えてくる。2017/02/28
