内容説明
授業を改善し、授業力を向上させ、同僚性を構築する授業研究の方法として開発された、RP法(ロマン・プロセス・アプローチ)による、特別支援学校(学級)での授業改善の取り組みを紹介。
目次
効果的な授業をつくるためのRP法の手続き
授業案の読み合わせを大切にしたRP法の取り組み
APDCAサイクルとRP法による授業改善
「学び方」の観点や授業評価の観点を活用したRP法に基づく授業づくり
RP法を活用した初任教員指導
RP法活用による授業参観のポイントづくり
RP法を中心にした授業の改善と協働性の高まり
RP法を活用した通常学級の授業改善のコンサルテーション―特別支援コーディネーターの視点から
授業づくり・自己研修とRP法
大学での講義へのRP法の活用―学生の実践力の形成
RP法と授業研究
著者等紹介
太田正己[オオタマサミ]
1953年生まれ。現在、千葉大学教育学部教授。京都教育大学名誉教授。博士(学校教育学)。京都教育大学教育学部教授、京都教育大学附属養護学校長、中央教育審議会専門委員(特別支援教育)、皇學館大学社会福祉学部教授等を歴任。専門は、特別支援教育の授業づくり・授業研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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epitaph3
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特別支援学校や学級においても当然、研究授業は行われる。それで、毎回思うのが、その授業反省会の質の低さ。感想、自己の経験、印象評価、勝手な批判。つまり授業の事実に基づいていない話ばかり。それを直してくれる技術として、このRP法は魅力的である。RP法の基礎とそれを生かした実践が書かれてある。やや読みにくい感もあるが、RP法の定義部分と、五目おむすび法の部分は必読だと思われる。一人でもがいて実践できない事例が多いが、研究授業とはそもそも同僚が集まってやるものだということが再認識できた。2010/10/14