内容説明
本書の主要な柱は、現場の教師の少人数指導の多様な工夫と試みから成るものである。しかし、このようには言っても、現実に学級定員の数が学習指導の内容に与える影響力は非常に大きなものがある。この点についてはどのような研究がなされてきたのか、まず紹介しておこう。そして、どのような少人数指導が実践されてきたのかそして、その可能性について探ってみよう。
目次
第1章 個に応じる学習と少人数指導(なぜ、少人数指導・ティーム・ティーチングを行うのか;少人数指導の効果的な展開 ほか)
第2章 学級経営改革と少人数指導の実践的方略(少人数体制に向けての教師の意識改革;学校改革の理念と少人数指導の意義 ほか)
第3章 少人数指導の教科別実践事例(1年数学「文字と式」―生徒主体の授業の創造に向けて;2年数学「図形の調べ方」―学習材等を効果的に用いた習熟度別学習―「図形の調べ方」問題づくりを通して ほか)
第4章 総合学習の時間と少人数指導(2年―おいしい米作りをしよう;1~2年―総合的学習とティーム・ティーチング ほか)
著者等紹介
浅沼茂[アサヌマシゲル]
1951年東京生まれ。1986年米国ウィスコンシン大学マジソンにてカリキュラム理論でPh.D.(哲学博士)を取得。帰国後、聖路加看護大学講師・助教授、名古屋大学教育学部ならびに同大学院国際開発研究科助教授などを歴任し、1999年より東京学芸大学教授、現在に至る
松本光弘[マツモトミツヒロ]
1978年東京学芸大学教育学部を卒業。専門は中・高数学教育。1993年より八千代市立萱田中学校研究主任。同校で、個別化教育、ティーム・ティーチング、習熟度別学習、オープンスペースを利用した体験的な学習等を実践。2000年より八千代市立阿蘇中学校教務主任。現在、個性化教育としての総合的な学習、少人数指導、評価、教育課程等の実践研究を進めている
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