内容説明
光の中に誕生し、光の中で成長しつつある子どもたちは、光を体内に吸収し、それぞれの「生きる悩み」によっていくらか歪められているとはいえ、あくまで透きとおったプリズムによってそれを分光し、画面にそのスペクトルを表出する。われわれはそれを児童画とよぶ。本書はその児童画から本体のプリズムの構造を探知した帰納経過を説明し、このプリズムの特性と機能を、演繹的方法を用い,精神分析学的に、あるいは発達学的に取り扱った。
目次
第1編 色彩生理心理学(色彩生理心理学と問題;構造的衝動;色彩シンボリズムにおける法則性;情動機制;情動と生理学;要約と結論)
第2編 衝動と性格形成(死と生の衝動〈黒と緑〉;性格的傾向とその形成)
第3編 衝動論的社会学(個人心理学と社会心理学;自由主義社会〈赤〉;自他平等主義社会〈黄〉;宗教社会〈白〉;社会人格論の提唱)
第4編 衝動論的倫理(自由〈赤〉と愛〈赤〉)
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