内容説明
暦と天文観測、20進法と0、ピラミッドや地上絵など、マヤ・アステカ・インカ文化を数学者の視点から解き明かすため、三須照利教授は一路メキシコへ。
目次
第1章 太陽の儀式(“生贄”からの脱出―一言が生むパラドクス;チチェン・イツァの遺跡―数三六五のふしぎ;心臓型とその式―作図の工夫;数学界でのイケニエ―知られない数学史;工芸品の幾何文様―文様・模様の分析)
第2章 “暦の民”と数学(マヤ文化の暦―最小公倍数の意味;二〇進法と0―数字と記数法;潅漑測量と建造術―作図の誕生と方法;日食とその予測―三つの円の関係;球戯場のミステリー―音の級数問題)
第3章 ピラミッドと「謎の放棄」(太陽と月のピラミッド―四角錐という立体;七層の入子ピラミッド―入子算からフラクタルまで;魔法使いのピラミッド―傾斜・勾配の話;絵文字と巨大石造の訴え―分析と統合という手法;民族と居住地放棄―周期性と数学)
第4章 アステカに伝わる不吉な予言(アステカの文化と数学―立体と設計図;予言の的中と信仰―的中の確率;「偶然の一致」の確率―人間感覚と計算値;数学上での予想―帰納・類比と公式・定理;『推測学』というもの―いろいろの推測と根拠)
第5章 ナスカのふしぎ地上絵(インカ文化と謎―キプによる数表現;地上絵と伝説―相似法と作図;図形変換とその利用―図形といろいろな変換;空中絵の作製工夫―原図とその像;“コンドルは飛んでゆく”□瞰図という図)
著者等紹介
仲田紀夫[ナカダノリオ]
1925年東京に生まれる。東京高等師範学校数学科、東京教育大学教育学科卒業(いずれも現在筑波大学)。(元)東京大学教育学部附属中学・高校教諭、東京大学・筑波大学・電気通信大学各講師。(前)埼玉大学教育学部教授、埼玉大学附属中学校校長。(現)『社会数学』学者、数学旅行作家として活躍。「日本数学教育学会」名誉会員。「日本数学教育学会」会誌(11年間)、学研「会報」、JTB広報誌などに旅行記を連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YnariY
じょくぼ