内容説明
感染症、胎児観、中国医学、境界としての身体。人文・社会科学と自然科学の叡智を結集し、これまでの既存の身体イメージを問い直す。
目次
第1部 感染症を考える(疫病の語彙―病因としての「毒」と「虫」;安政六年京都のコレラ流行と御千度;「何より清潔、よく顔を洗へ」―近代日本におけるトラホームについて ほか)
第2部 産む身体・産まれる身体(妊婦と胎児の身体を可視化する―明治時代初期の錦絵を中心に;死体から生まれた赤子―戯作に見る母と子の身体;「もの言う赤子」と予言する身体―鬼子、予言児、件の系譜 ほか)
第3部 身体を把握する(異相と観相と肖像画―『論衡』の受容と男女の相に関連して;生と死の境界―江戸時代鍼灸銅人形における身体観念;境界としての身体―外邪・怪異と内なる神々の交錯するトポス ほか)
著者等紹介
安井眞奈美[ヤスイマナミ]
国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学教授。民俗学、文化人類学
マルソー,ローレンス[マルソー,ローレンス] [Marceau,Lawrence E.]
イタリア東方学研究所研究員、立命館大学アート・リサーチセンター客員協力研究員。近世日本文学・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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