内容説明
日本文化は仏教なしには語りえない!つい酒を飲み、戒律を破って舞い、遊び、笑う。仏教の楽しい側面の効用とは。自らの手で経典を書き写す。ただそれだけの行為に人々は如何なる願いを込めたのか―そして、書き写された経典の存在価値とは。
目次
第1章 写経と仏画―わが身で表す信仰(写経の功徳、奇跡と救済;血字経と仏画―物語の力;金字経―永遠に光り輝く経典)
第2章 酒・芸能・遊びと仏教の関係(酒と仏教;芸能と仏教;遊びと仏教;仏法僧を笑う)
著者等紹介
村田みお[ムラタミオ]
1980年大阪府生まれ。京都大学文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。近畿大学国際学部准教授。専攻は中国宗教思想。蘆北賞(第二四回、2014)受賞
石井公成[イシイコウセイ]
1950年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科単位取得退学。駒澤大学仏教学部教授。専攻は仏教と周辺文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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わが身で表す信仰 写経と仏画 写経の功徳、奇跡と救済 経巻の崇拝と供養 モノの神聖視 色身と法身の概念 追善写経 亡くなった誰かのため 紙を買っただけで救われる 経典への冒涜と報い 火の中に入れても燃えない経典 水の中に沈まない経典 血字経 苦行と捨身 心血 胸の血で書く 金字経 永遠に光り輝く経典 蕭衍 皇帝による金字経 慧思 仏法不滅の象徴としての金字経 埋経 経典のタイムカプセル 酒と仏教 不飲酒戒の隙間 仏教芸能 説法の芸能化 言葉遊びと仏教 狂歌と狂言 仏法僧を笑う文化 信仰と娯楽の共存2025/05/23