出版社内容情報
中央政界と距離を置き、在野の儒学者として礼の実践に努めた成渾(号は牛渓)。しかし、親しく交流した李珥や鄭澈らの政界進出をきっかけに、否応なく儒教社会の党争へと巻き込まれていく――成渾の生前・没後における毀誉褒貶の歴史をたどり、党争に明け暮れた儒教社会の特質を浮かび上がらせる。壬辰倭乱(文禄の役)で講和論を推進する等、日本との関係においても重要人物である成渾(せいこん、ソン・ホン)、初の評伝
目次
中央政界と距離を置き、在野の儒学者として礼の実践に努めた成渾(号は牛渓)。しかし、親しく交流した李珥や鄭澈らの政界進出をきっかけに、否応なく儒教社会の党争へと巻き込まれていく――成渾の生前・没後における毀誉褒貶の歴史をたどり、党争に明け暮れた儒教社会の特質を浮かび上がらせる。壬辰倭乱(文禄の役)で講和論を推進する等、日本との関係においても重要人物である成渾(せいこん、ソン・ホン)、初の評伝
【目次】
はしがき
第一章 士林の名流
第一節 士禍の時代/第二節 遺逸の登用/第三節 成渾の生い立ち
第二章 栗谷と牛渓
第一節 理と気をめぐる論争/第二節 栗谷との出会い/第三節 成渾の門人たち
第三章 政界への進出
第一節 鄭澈/第二節 李珥/第三節 成渾
第四章 党争の渦中に
第一節 党争の始まり/第二節 鄭汝立の獄/第三節 辛卯士禍
第五章 壬辰の倭乱
第一節 動乱の始まり/第二節 動乱の幕間(まくあい)/第三節 講和論の展開
第六章 丁酉の再乱
第一節 講和の破綻と再乱/第二節 成渾の遺言/第三節 講和への道程(みちのり)
第七章 没後の毀誉褒貶
第一節 党争の再燃/第二節 仁祖反正/第三節 門人たちのその後
第八章 文廟従祀への道程
第一節 鄭夢周と五賢の従祀/第二節 李珥・成渾の従祀/第三節 その後の文廟従祀
あとがき
文献案内/年表
索引(人名・事項)
内容説明
壬辰倭乱(文禄の役)で講和論を推進するなど、日本との関係においても重要な人物である成渾(せいこん、ソン・ホン)の、初の評伝。
目次
第1章 士林の名流
第2章 栗谷と牛渓
第3章 政界への進出
第4章 党争の渦中に
第5章 壬辰の倭乱
第6章 丁酉の再乱
第7章 没後の毀誉褒貶
第8章 文廟従祀への道程
著者等紹介
矢木毅[ヤギタケシ]
1964年富山県生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学博士(文学)。京都大学人文科学研究所教授。専攻は朝鮮中世近世史、特に政治史・政治制度史の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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