目次
第1部 呪者に会う(イカサマ呪者とホンモノの呪術―東北タイのバラモン隠者リシ;鍛練と天賦―呪者になるためのふたつの経路;私は呪術師にはならない―知識とともに生きる;西欧近世における「呪者の肖像」―高等魔術師と魔女)
第2部 呪術にせまる(日常から呪術への跳躍―ミャンマーにおける「上道の師」と「精霊の妻」の憑衣実践;力と感性―北タイにおける二人の呪者;タイ北部におけるシャンの在家朗誦師の活動;冒険する呪者たち―ナイジェリア都市部呪医の実践から)
第3部 呪者と呪術のあいだで(治療師としてのふさわしさ―ヴァヌアツ・トンゴア島の伝統医療と担い手の関係;妖術師の肖像―タイ山地民ラフにおける呪術観念の離床をめぐって;“呪力”の「公共性」)
終章 呪者の肖像のほうへ
感想・レビュー
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noko
3
タイにはバラモン伝統を自称しているが、インドの伝統とは全く違う呪術的な実践で人を惹きつけているリシ(仙人)がいる。信者は外国人が多い。護符販売会社がスポンサーについてる人も。仙人Bは恋に悩み、信者も恋人が出来てから変わったと嘆く。特殊なリップクリームを売り、それを付けると相手は思考が奪われて言いなりになるという。憑依をともなう儀式はリシではありがち。中国客が多く「中国仏教は汚職がひどいからタイの田舎のリシなら信用できる」と語る。SNSで発信している。正当性に怪しさがMIXされると神聖さが作り出されている。2025/02/03
ヨシツネ
2
呪術の離床性についてまとまっている。なろうでいえば幻想再起のアリュージョニストのような呪術の扱い方は正しいのかという感じ(だと思う2019/05/05
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