京大人文研東方学叢書<br> 赤い星は如何にして昇ったか―知られざる毛沢東の初期イメージ

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京大人文研東方学叢書
赤い星は如何にして昇ったか―知られざる毛沢東の初期イメージ

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  • サイズ B6判/ページ数 260,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784653043720
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0322

出版社内容情報

革命家として認知される以前、毛沢東は世界で如何なるイメージを持たれていたのか。知られざる若き日の毛沢東像が浮かび上がる。その名は轟けども姿の見えない毛沢東――政府官報に掲載された太っちょ毛沢東はいったい何者なのか。傑作ルポルタージュ『中国の赤い星』によって毛の素顔が明らかになるまで、偉大なる革命家は世界で如何なるイメージをもたれていたのか。世界中に散らばった毛沢東像の断片を拾い集め、本場中国の人びとも―あるいは毛本人すら―知らない、若き日の毛のイメージを浮かび上がらせる。『中国の赤い星』によって覆されるそのイメージとともに、同書が「名著」の高みへと昇る過程を描く。


【目 次】

はじめに――謎の毛沢東像

第一章 知られざる革命家
第一節 毛沢東その人 / 第二節 中国政界情報誌の毛沢東伝――中国初の毛沢東伝 / 第三節 一九三〇年代初めの内外人名録での毛沢東 / 第四節 コミンテルンという組織 / 第五節 コミンテルンはどれほど毛沢東のことを知っていたか

第ニ章 マオの肖像――イメージの世界
第一節 欧米は毛沢東をどう見たか――支援者の描いた「さえないおじさん」 / 第ニ節 「毛沢東死せり」――コミンテルンの流した訃報 / 第三節 毛沢東肖像画の登場 / 第四節 ロシア人エレンブルグの見た毛沢東――国外最初の毛沢東伝 / 第五節 雨傘を持つ革命家

第三章 国際共産主義運動への姿なき登場
第一節 毛沢東を持ち上げる王明――初の著作集の出版 / 第ニ節 ハマダンの毛沢東伝 / 第三節 「毛沢東伝略」――中国共産党員によって初めて書かれた毛沢東評伝 / 第四節 モスクワの毛沢東伝――コピー・アンド・ペーストの世界 / 第五節 高自立のその後

第四章 太っちょ写真の謎
第一節 太っちょ毛沢東の初登場――山本實彦著『支那』 / 第ニ節 朱徳写真という手がかり / 第三節 太っちょ毛沢東を掲載したのは誰か / 第四節 波多野乾一の中国共産党研究  / 第五節 外務省情報部――国民に何を伝えるか / 第六節 あの太っちょは誰か

第五章 スノー「赤い中国」へ入る
第一節 絶妙だった取材のタイミング / 第ニ節 同行者と仲介者――ハテム、馮雪峰、劉鼎 / 第三節 届かなかった荷物――劉鼎と「魯迅のハム」 / 第四節 妻ヘレン・フォスター(ニム・ウェールズ)の貢献 / 第五節 『赤い星』は毛沢東の検閲を受けたものだったのか

第六章 「赤い星」いよいよ昇る――名著の誕生とその後
第一節 「赤い星」誕生 / 第ニ節 寄せられる称賛と批判 / 第三節 『赤い星』英語版のその後 / 第四節 『赤い星』中国語版――『西行漫記』とスノー / 第五節 人民共和国での『赤い星』―― 秘匿された名著 / 第六節 ソ連と『赤い星』 / 第七節 戦前・戦中日本での『赤い星』 / 第八節 戦後日本での『赤い星』

附録 エレンブルグ「毛沢東――略伝」

はじめに――謎の毛沢東像

第一章 知られざる革命家
第一節 毛沢東その人 / 第二節 中国政界情報誌の毛沢東伝――中国初の毛沢東伝 / 第三節 一九三〇年代初めの内外人名録での毛沢東 / 第四節 コミンテルンという組織 / 第五節 コミンテルンはどれほど毛沢東のことを知っていたか

第ニ章 マオの肖像――イメージの世界
第一節 欧米は毛沢東をどう見たか――支援者の描いた「さえないおじさん」 / 第ニ節 「毛沢東死せり」――コミンテルンの流した訃報 / 第三節 毛沢東肖像画の登場 / 第四節 ロシア人エレンブルグの見た毛沢東――国外最初の毛沢東伝 / 第五節 雨傘を持つ革命家

第三章 国際共産主義運動への姿なき登場
第一節 毛沢東を持ち上げる王明――初の著作集の出版 / 第ニ節 ハマダンの毛沢東伝 / 第三節 「毛沢東伝略」――中国共産党員によって初めて書かれた毛沢東評伝 / 第四節 モスクワの毛沢東伝――コピー・アンド・ペーストの世界 / 第五節 高自立のその後

第四章 太っちょ写真の謎
第一節 太っちょ毛沢東の初登場――山本實彦著『支那』 / 第ニ節 朱徳写真という手がかり / 第三節 太っちょ毛沢東を掲載したのは誰か / 第四節 波多野乾一の中国共産党研究  / 第五節 外務省情報部――国民に何を伝えるか / 第六節 あの太っちょは誰か

第五章 スノー「赤い中国」へ入る
第一節 絶妙だった取材のタイミング / 第ニ節 同行者と仲介者――ハテム、馮雪峰、劉鼎 / 第三節 届かなかった荷物――劉鼎と「魯迅のハム」 / 第四節 妻ヘレン・フォスター(ニム・ウェールズ)の貢献 / 第五節 『赤い星』は毛沢東の検閲を受けたものだったのか

第六章 「赤い星」いよいよ昇る――名著の誕生とその後
第一節 「赤い星」誕生 / 第ニ節 寄せられる称賛と批判 / 第三節 『赤い星』英語版のその後 / 第四節 『赤い星』中国語版――『西行漫記』とスノー / 第五節 人民共和国での『赤い星』―― 秘匿された名著 / 第六節 ソ連と『赤い星』 / 第七節 戦前・戦中日本での『赤い星』 / 第八節 戦後日本での『赤い星』

附録 エレンブルグ「毛沢東――略伝」

石川 禎浩[イシカワ ヨシヒロ]

内容説明

京都学派の伝統がひらく深淵な東洋学の世界!

目次

第1章 知られざる革命家
第2章 マオの肖像―イメージの世界
第3章 国際共産主義運動への姿なき登場
第4章 太っちょ写真の謎
第5章 スノー「赤い中国」へ入る
第6章 「赤い星」いよいよ昇る―名著の誕生とその後

著者等紹介

石川禎浩[イシカワヨシヒロ]
1963年山形県生まれ。京都大学大学院文学研究科史学科修士課程修了後、京都大学人文科学研究所助手、神戸大学文学部助教授を経て、京都大学人文科学研究所教授。京都大学博士(文学)、専攻は中国近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

7
前半は『中国の赤い星』以前の毛沢東の写真等図像イメージと情報イメージの変遷について、後半は『中国の赤い星』の成立事情と同書がどう読まれてきたかについて述べる。「天の時、地の利、人の和」を得て成立したという『中国の赤い星』の画期性を示すとともに、戦前・戦中の日本の「支那通」と呼ばれる人々の限界をも示す。ユン・チアンの『マオ』についてはかなり否定的な評価を下しているが、当時の日本の「支那通」のあり方とともに、反中を前提にした中国論の限界を示しているように思う。2017/04/03

Fumitaka

3
戦前の日本で紹介された怪しげな「毛沢東」の写真から有名な『中国の赤い星』まで、「毛沢東像」の変遷を辿る著作。朱徳の肖像写真の変遷を追うくだりは大変に興味深い。正当な考古学の手法である。戦前の日本の官庁に認められ、確実に『赤い星』も読んでいたはずの中国通のアナリストが、いかにも怪しげな恰幅のいい謎の人物の写真を中国共産党の指導者として採択「せねばならなかった」前後は、まあ情報統制というものの弊害を如実に表す好例ではないだろうか。それにしても誰なんだろうあの健康そうな人は。2021/12/03

非実在の構想

3
毛沢東の伝記『中国の赤い星』の成立前の毛沢東のイメージ、成立の過程、その後の受容を追う。成立前の毛沢東の写真や伝記がコピペされていく過程を辿るのが非常に熱い。2019/10/29

nene

3
4ヶ月遅れの登録。ところどころ吹き出しながら読んだ。2017/08/01

ヨシツネ

1
時代のなんだろう、インスピレーションはこう2021/03/30

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