内容説明
后妃らの後宮の視点と天皇・男性貴族らの視点の両方から立体的にみえてくる、摂関政治の姿とは?摂関体制の道筋を確立した藤原忠平・穏子の時代に始まり、最盛期の道長の時代、そしてその後の終末期まで。『貞信公記』『九暦』『小右記』『御堂関白記』などの日記の読解を通して、摂関政治の構造とその変遷の実態に迫る。
目次
第1章 後宮から見た摂関政治(摂関政治における后妃とは;藤原穏子と摂関政治の復活;藤原詮子と摂関全盛期のはじまり;道長の後宮政策)
第2章 天皇・貴族から見た摂関政治(摂関期の天皇・『権記』からみた一条天皇;藤原道長と摂関政治;藤原実資と摂関政治)
著者等紹介
古瀬奈津子[フルセナツコ]
1954年、埼玉県生まれ。1983年、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科(博士課程)単位取得退学。現在、お茶の水女子大学名誉教授、博士(文学)
東海林亜矢子[ショウジアヤコ]
1969年、東京都生まれ。2010年、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科(博士課程)単位取得退学。現在、慶應義塾大学非常勤講師、日本女子大学非常勤講師、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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