内容説明
テロリズムの台頭をきっかけにした変動のさなかにあって都市と農村のあいだに生きる人々が力強く独自の信仰を発展させてきた実態と背景に迫る。
目次
序章 アンデス農村における人の移動と聖人信仰(本書の目的;本書の背景と視座;調査の概要)
第1章 アンデス農村の聖人信仰―今日的状況(調査地概況;村落の聖人をめぐる宗教実践;村における聖人の位置づけの変容)
第2章 村の聖人をめぐる諸相の変遷―歴史記録の解析(『聖人台帳』について;聖人をとりまく人びとを通じてみた祭礼の動向;奉納品からみた聖人信仰をめぐる状況)
第3章 村落から都市へ―首都リマの移住者と聖人信仰(都市移住の様態;リマに暮らす移住者の組織化;リマ移住者たちの聖人をめぐる実践)
第4章 聖人をめぐる村落/都市―祭礼にかかる支援の様態(サンタ・ロサ祭礼の経済基盤;村落における支援獲得方法;都市において展開される祭礼支援)
著者等紹介
八木百合子[ヤギユリコ]
博士(文学)。総合研究大学院大学博士後期課程単位取得満期退学。在ペルー日本国大使館専門調査員を経て、現在国立民族学博物館研究戦略センター機関研究員。専門は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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