内容説明
サバンナの大地に眠る未知の歴史を掘り起こす。文化人類学から考古学へ―新たな発見に満ちた発掘の日々。
目次
はじめに 西アフリカの発掘事始め
第1章 ニジェール川 西アフリカの母なる川
第2章 古文書と発掘 西アフリカ史研究の二つの方法
第3章 国境の町で、発掘を開始する
第4章 発掘デビュー ガオ市の遺跡で発掘を開始する
第5章 古ガオ遺跡 最古の王宮を掘り出す
第6章 その後の発掘と、西アフリカ史への寄与
むすび 西アフリカ考古学から世界史へ
著者等紹介
竹沢尚一郎[タケザワショウイチロウ]
1951年福井県生まれ。フランス社会科学高等研究院社会人類学専攻博士課程修了、Ph.D.(民族学)。九州大学大学院人間環境学研究院教授を経て、国立民族学博物館教授。専門は宗教人類学・アフリカ史。1999年以降マリで発掘調査をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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Akihiro Nishio
24
アフリカで読みかけた本を読み終えた。本書はマリで発掘している人が書いた本。文化人類学をやっていたが、ほとんど文献がないので発掘をやりはじめ、それが大当たりを引いたという話。意外と当てずっぽうでも掘れば何かがザクザク出てくるものなのだな。たまたま古ガオ王国の王宮を掘り当てるという強運である。この感じだとあんまり文献がないところは掘りまくった方が良いな。考古学的なものの考え方も良く分かったし、現在マリの治安悪化の原因となっているトゥアレグ人の独立運動の現状や背景についても良く分かった。2019/01/25
takao
3
ふむ2023/07/01
Arte
2
マリで発掘をしている人の話だが、まず「口頭伝承では2世紀以上遡るのは難しい」というのが衝撃だった。まあ言われてみればそうか。だから発掘が大事なんだそうで、発掘のやり方が分かりやすく書いてあるのと、面白いほどぞくぞくと遺物や遺構が出てくるので、読んでいて楽しかった。最後に書いてあった「奴隷貿易がはじまる直前の西アフリカの状況を明らかにする」という目標もなるほど、という感じ。2015/11/04
よしださいめい
1
文化人ル学者だった方が考古学へ。 発掘のイロハのイから学び、西アフリカに栄えたという古代王国の遺跡を発掘する。 日本で言えば、平安時代か。その時代に遠く離れた地域では、別の王国があったことに驚く。 遺跡発掘にもいろいろ手順があること、当然ながら地道な肉体労働があること、そして、そこから得られる調査結果が、成果となる。 久しぶりに、興味深い本に出逢えた。2015/03/07
こずえ
0
マリって文献がロクにないので考古学をやるしかねーわwwwってなった著者の研究。
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