内容説明
中国との交渉、密教との関連、諸宗との議論といった試行の中で、中世禅の教学はどのように形作られてきたのか。豊饒な思想の源流へ。
目次
中世禅の形成と知の交錯
第1部(日中交流史の中の中世禅宗史;茶将来説話から考える中世禅の見直し―研究史における百年の桎梏;禅研究の現在地―ベルナール・フォールを中心に;円爾系の印信から見る禅と密)
第2部(中国禅から日本禅へ;純粋禅と兼修禅の新たな見方;達磨宗に関する新見解;新たな栄西像;禅と中世仏教;文庫と中世禅)
著者等紹介
末木文美士[スエキフミヒコ]
国際日本文化研究センター名誉教授。仏教学、日本思想史
榎本渉[エノモトワタル]
国際日本文化研究センター准教授。中世国際交流史
亀山〓彦[カメヤマタカヒコ]
龍谷大学世界仏教文化研究センター研究員、京都大学こころの未来研究センター研究員、上七軒文庫代表。仏教学、密教学
米田真理子[ヨネダマリコ]
鳥取大学地域学部教授。日本中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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