内容説明
飢饉・疫病・戦争が絶え間なく人々を襲った中世、寺院はどのような場として人々の中にあったか―死と隣り合わせの時代に、規模・宗派の違いを越えた「中世寺院」の果たした役割、仏教の世俗化と民衆への広がりを考える。中世寺院の国際性と外交僧の活躍、技術と呪術に関する新章2章を加筆。
目次
第1章 中世寺院の置かれた社会
第2章 中世寺院の多様性と階層性
第3章 権門寺院の護国主義と万民豊楽
第4章 中世寺院の国際性と外交僧
第5章 中世寺院による技術と呪術の組織化と革新
第6章 中世寺院による民衆統合
第7章 祈祷・呪術を否定する中世仏教
むすびに 中世民衆仏教の到達点
著者等紹介
井原今朝男[イハラケサオ]
1949年長野県生まれ。1971年静岡大学人文学部卒業。1979年東京大学史料編纂所内地研究員。1996年史学博士(中央大学)。現在、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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