目次
第1章 ジャポニスムの時代―誕生から来日決意へ 万延元~明治14年
第2章 文明開化・自由民権運動の目撃者―滞日期1 明治15~22年
第3章 条約改正・日清戦争の目撃者―滞日期2 明治23~32年
第4章 画家から大衆画家へ―日露戦争期 明治33~44年
第5章 エピナール版画から『マサコ』へ―晩年期 明治45~昭和2年
第6章 文化人たちのビゴー評価―昭和戦前期 昭和3~20年
第7章 歴史家・美術史家たちのビゴー評価―昭和戦後期 昭和21~63年
第8章 近代史の証言者としてのビゴー―平成期 平成元~22年
著者等紹介
清水勲[シミズイサオ]
1939年東京生まれ。漫画・諷刺画研究家。研究誌『諷刺画研究』主宰。日本仏学史学会副会長。元帝京平成大学教授(09年度迄)。第1回高橋邦太郎賞(日仏文化賞)、第15回日本漫画家協会賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がんぞ
4
11歳の時、数万人が虐殺されたパリ・コミューンの惨劇を目撃。その場面やその他歴史的場面を当時の銅版画石版画ペン画(写真は2葉、人物のみ)で掲載して理解を助けている/明治15年、ベトナムを経て横浜に到着。外国人は「トージン」と呼ばれた/年表形式だが、母への手紙の引用など/日露戦争報道で、彼ほど貧しい現地人、下級兵士の生態にに注目したものはいない/明治時代の風景、人物の風体を彼ほど明瞭に伝えてくれる者はない/政治風刺が〈不平等条約改正〉で外国人保護も解除される危惧、黒田清隆と対立し美術界に加われぬ不満から帰国2020/06/25