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内容説明
マンガには社会のさまざまな側面が映し出されている。と同時に、マンガは人々の意識やものの見方に深い影響を与えてもいる。本書は、マンガに映し出された“他者”イメージの分析を通じ、日本文化の特徴や歴史的な変容を、比較文化論や言語論、身体論やジェンダー論の視点から考察することにより、ビジュアル文化研究に新たな視座を提供するものである。
目次
第1章 日本マンガにおける異人ことば
第2章 歴史表象としての視覚的「日本人」像
第3章 『ドラゴンボール』と出会った韓国―暴力的で扇情的な“他者”としてのマンガ
第4章 日本のマンガにおける他者との遭遇
第5章 戦後少年マンガのなかの“敵”イメージをめぐって
第6章 「他者」としての「ヒットラー」―『アドルフに告ぐ』とドイツ娯楽メディアにおけるヒットラー像の諸相
著者等紹介
伊藤公雄[イトウキミオ]
1951年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、京都大学大学院文学研究科教授。研究テーマは文化社会学、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Chicken Book
5
日本の漫画の中に垣間見える、「他者」としての外国人。それが戦前から戦争経て現代に至るまでどのように描かれてきたのか、その文面背景や漫画的表現に着目する。ときに異端であり、ときに敵ともなる「他者」であるが、漫画の表現技法によってこれを「自己」に内在化することを試みた手塚治虫の「アドルフに告ぐ」を読んでみたくなった。2021/01/31
Танечка (たーにゃ)
0
「日本マンガにおける異人ことば」に興味を持って手に取った。アルヨ言葉の起源はピジンにあったのね。2014/03/12
kotaoue
0
マンガとひとくくりにしているが、とりあげている年代にばらつきがあるので、それがちょっと惜しいなぁ 2012/06/17
蘇芳
0
減りつつある分野かも。~アルヨの語源なんかもわかってなかなかおもしろかった。2010/10/27