内容説明
江戸時代より『参同契』を離れて石頭希遷の面目無しと言われてきた。その偏向した呪縛を解放して、本書は『祖堂集』によって石頭禅の核心に迫った新たな試論である。では、石頭禅の核心とは何か。石頭の「己霊をも重んぜず(自己向上)」の語に端的に表現されていると確信する。敢えて一言にまとめるならば、自己完結を拒否しつづけた禅者ということになろう。
目次
第1章 石頭希遷の生涯(石頭の生まれた頃;六祖慧能と石頭のふるさと ほか)
第2章 石頭の禅風(圭峰宗密の石頭禅観;露柱に聞いてみよ―不会仏法 ほか)
第3章 石頭系の禅の確立(薬山惟儼;江西は雑貨鋪・石頭は真金鋪 ほか)
第4章 『参同契』と『草庵歌』(『参同契』;『草庵歌』)
著者等紹介
石井修道[イシイシュウドウ]
1943年、福岡県に生まれる。1966年、駒澤大学仏教学部禅学科卒業。駒澤大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。1971年、駒澤大学仏教学部助手として就職、講師、助教授を経て、1984年に教授に昇任し、現在に至る。1988年、文学博士(駒澤大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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