内容説明
禅宗第六祖に位置づけられる慧能。のちに隆盛を極める中国禅宗の要ともいえるその地位の重要性を反映して、様ざまな伝承が残されている。幾種もの複雑な伝説に彩られた慧能の生涯と慧能像の変遷を、各種の伝記を整理してまとめ、後世への影響までを見通す。
目次
第1章 生涯のあらまし(生い立ちと性向;お経と出会う;はるばる弘忍のもとへ;碓坊生活と悟り;大法を相続し東山を去る;慧明を接化し南方に隠る;院宗法師と風幡問答;東山弘忍下での得法を表明す;剃髪受戒して宗旨を宣揚す;曹渓にて大いに化導す;朝廷との関わり;示寂をめぐって;滅後の状況;慧能の生涯の結)
第2章 慧能の禅風(資料の問題;戒壇での説法;道俗との問答)
第3章 後代への影響(五家七宗の展開;伝燈系譜の確立)
著者等紹介
田中良昭[タナカリョウショウ]
1933年生。現在、曹洞宗総合研究センター所長、駒澤大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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