出版社内容情報
慶長15年(1610)と18年(1613)の西洞院時慶(医者・歌人)の自筆日記を翻刻する。附人名索引。本書は豊臣時代から徳川家光の時代までを生きた公家、西洞院(にしのとういん)時慶(ときよし)(天文21年:1552‾寛永16年:1639)の自筆日記(京都市指定・登録文化財)を校訂・翻刻。主要な記事・注目される用語などを頭注として掲げ、人名には傍注を付し、さらに各巻末に人名索引を付し利用者の便を図った。
西洞院時慶の名は洛中北野の平野神社にはじめて桜を植えた人物として、また平松家(代々朝廷の記録を司った家柄であり、その蔵書は現在京都大学附属図書館の平松文庫として残されている)の祖としても知られる。
医者でもあり、当時有名な歌人でもあった時慶の日常生活や、社交場としての禁裏御番の様子、禁裏や本願寺、大坂城、公家、連歌師と幅広い交際範囲とその交際ぶり(贈答も含めて)がつぶさに伺え、またその内容も政治・経済・社会・宗教・文芸・身辺雑記や気候・天変地異(地震)の記録と多岐にわたる。また、本書はひな祭りや阿国歌舞伎の最古記録としても名高く、動乱の時代を様々な角度から知ることのできる好資料である。
時慶記研究会[トキヨシキケンキュウカイ]
内容説明
本書は、公家西洞院時慶の日記である。慶長十五年(一六一〇」)、慶長十八年(一六一三)分を収めた。
目次
慶長十五年正月一日~十二月三十日
慶長十八年正月一日~十二月三十日
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