内容説明
妖婦グウィルトはミッドウィンターに深く愛され、彼女もまた深く彼を愛した。初めておぼえる愛の悦びは、汚辱にまみれた過去と欲望に染まった未来から、彼女を解放したかにみえた―アランへの激しい憎悪が再びその心を支配するまでは。アランを殺害しその財産を奪う―用意周到な計画と大胆不敵な行動力を備えた彼女に天運までもが味方するかに見える。一世代前のアラン・アーマデイルの罪の因果はいかなる形で訪れようとしているのだろうか?T・S・エリオットをして「メロドラマの持ちうる美点を全て備えた」と言わしめた傑作「アーマデイル」、終に完結。
著者等紹介
コリンズ,ウィルキー[コリンズ,ウィルキー][Collins,Wilkie]
1824‐1889。著名な風景画家ウィリアム・コリンズの長男としてロンドンに生まれる。紅茶輸入業者のもとで働いた後リンカーンズイン法学院に入り、後に弁護士の資格を得る。1850年最初の小説『アントニナ』を出版。翌51年チャールズ・ディケンズと出会い、終生の友情を結ぶ。1860年に出版した『白衣の女』が大ベストセラーとなり、その後も『アーマデイル』やT.S.エリオットが「最初の、最長の、最上の探偵小説」と称えた『月長石』などを発表。20冊を越える彼の小説は19世紀後半のイギリスで絶大な人気を博した
横山茂雄[ヨコヤマシゲオ]
1954年大阪に生まれる。京都大学文学部卒業。現在奈良女子大学大学院人間文化研究科助教授。専攻は英国小説
甲斐清高[カイキヨタカ]
1970年京都に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在大谷大学特別研修員。専攻は十九世紀イギリス文学
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