内容説明
江戸時代の和歌を読解するひとつのてがかりとなる書物、『万治御点』は、詠歌と添削と、批評が日付入りで記録されている稀有な資料である。後水尾院が後西天皇をはじめ廷臣の和歌を直接添削したこの点取が、江戸時代の和歌における基盤となったことを説き明かす。
目次
第1講 和歌学校のはじまり(講義に入るまえに;『万治御点』の概要;五十首和歌の批言を読む)
第2講 技術をみがく(『類題和歌集』のこと;秋季三題二十一首;恋二題第十四首)
第3講 独創を求めて(類型と同類;等類を超えて;講義のおわりに)
補講 後西天皇の古今伝受
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